アタッチメント・ヨガ(マタニティ&ベビー)

本来の目的に着目した
お母さんと赤ちゃんが「つながる」ためのヨガ
「心理学と育児」の観点から見ると、ヨガはマタニティ期から赤ちゃんを産んだばかりのお母さんが取り組むと、良いことばかりであることがわかりました。
実際には、これまでにもマタニティヨガを教えるプログラムは存在しました。
しかし、これまでのマタニティヨガというのは、妊婦さんが取り組むにはハードルが高く、どこまでなら大丈夫かを身体と対話しながら取り組まないと、おなかが張ってしまったり、切迫流産や切迫早産のリスクを伴うポーズがあるため、ヨガ上級者のものとされてきました。
しかし、私どもが心理学的に見て「すばらしい!」と確信したのは、上級者向けの難解なポーズによるものではありませんでした。
むしろ、ヨガの語源「Yuj(ユジュ)」に由来する「つながる」というヨガ本来の目的こそが、マタニティと赤ちゃんを産んで間もないお母さんにとってかけがえのない価値があるということでした。
大事なのは、妊婦さんとおなかの赤ちゃんが「つながる」ことであり、そのために重要なのは、リラックスを促す呼吸法と、つながりを感じることのできる簡単なポーズであると結論付けました。
また、それと共に、ヨガに取り組むことによって得られる「肯定的な心理作用」を、心理学の観点からひも解き、論理的に学べるようにしました。
さらに、マタニティヨガとベビーヨガですので、その指導者は、育児についても専門家である必要があります。
そのため、発達心理学の知識とアタッチメントの知識を軸に、育児についても学べるようにカリキュラムを作りました。
こうして、これまでのマタニティヨガやベビーヨガとは違う全く新しいコンセプトとして「心理学+ヨガ」を掲げ、妊婦の体や胎児に影響を及ぼす可能性のある難解なポーズは一切なくし、ヨガ初心者でも安心して取り組めるヨガを開発しました。
それが『アタッチメント・ヨガ』です。
そして、そのインストラクター養成プログラムとして、ヨガの知識だけでなく、育児の専門家としての発達心理学の知識、お母さんを導くための臨床心理学の知識、カウンセリングのスキル、教室運営の知識を組み込みました。


『アタッチメント・ヨガ』によって
得ることのできる恩恵
・母性が豊かに育つ
・胎内の環境が良くなり、赤ちゃんが安定する
・つわりが軽減する
・精神的に安定し、出産に対する不安が抑制される
・母親になることへの葛藤が、肯定的イメージとなる
・妊娠したこと、赤ちゃんが宿っていることへの幸福感が得られる
・おなかの赤ちゃんの存在を確かに感じられる
・早く赤ちゃんに会いたいと、出産を心待ちにする気持ちが高まる
これらは、ヨガによって赤ちゃんとママがつながり、それによって豊かなアタッチメント(愛着関係)が形成された結果として得られるものです。
まさに、「心理学+ヨガ」のコラボレーションが生んだ価値と言えます。
最近の妊婦さんは、出産そのものに対する不安が多く、また、出産後の子育てにも不安を抱いていて、さらに赤ちゃんという未知のものに対しても不安を感じています。
まさに不安のオンパレードの中で、マタニティライフを送っています。
妊娠期の不安は、マタニティブルーなど精神面の不安定を生みますし、母性の発達を阻む要因ともなります。
しかし、もし、こうした時期に、妊婦さんがおなかの中の赤ちゃんとの間にアタッチメントを育むことが出来れば、精神的にも安定して、出産への不安も軽減されます。
そして、なにより、出会う前から、赤ちゃんとのアタッチメントが形成されるので、赤ちゃんが未知の存在としての不安ではなく、愛し守るべき希望に変わります。
それによって、マタニティライフを、最大限にHappyに過ごすことができます。
これこそが、『アタッチメント・ヨガ』ならではの目的であり、心理学の観点を取り入れた『アタッチメント・ヨガ』だからこそ描けるビジョンです。
『アタッチメント・ヨガ』は、ヨガという「日常の取り組み」と、それによって得られる「心の変化」を、心理学によって、学術的な背景をもって解釈する妊産婦さんのためのヨガです。
さらに、『アタッチメント・ヨガ』は、このビジョンを生後6ヶ月までの赤ちゃんとお母さんに当てはめました。
その訳は、心理学の観点から見ると、生後間もない赤ちゃんとお母さんの関係というのは、むしろマタニティ期の状態に近いからなのです。
特に、生後6ヶ月頃の赤ちゃんにとっては、自分と目の前のお母さんの区別はなく、一体のものであると認識しています。
つまり、生後6ヶ月までの赤ちゃんとお母さんは、マタニティ期と同様「お母さんと赤ちゃんが二人で一人の不思議な時期」に入るのです。
こうして、『アタッチメント・ヨガ』の対象が、マタニティ&ベビーとなり、「二人」が「一つになって」行なう独自のスタイルのヨガが誕生しました。
最後に、ヨガというと、「体が柔らかくなくては…」とか、「難しいポーズをしたりするのでは…」とか、「妊婦がやって安全なの?…」と言ったイメージや疑問を持つ方もあるかもしれません。
アタッチメント・ヨガは、そのようなアスレティックなものではなく、お母さんと赤ちゃんが一体感を感じ、つながることによって、アタッチメントを育むのが目的です。
そのため、誰にでも出来る簡単なポーズと、体(特に妊婦の体)に無理のかからないポーズで構成されています。
このアタッチメント・ヨガによって、私どもが考える「アタッチメントの取り組み」の理想の流れが、一つの形となります。
マタニティの方々は「アタッチメント・ヨガ for マタニティ」に取り組み、産後直後からは、「アタッチメント・ヨガ for ベビー」に移行し、生後3ヶ月~12ヶ月の間に「アタッチメント・ベビーマッサージ」に取組む。
その後、年齢にあわせて、アタッチメント・キッズマッサージやアタッチメントジムなどを取り入れることにより、妊娠期~就学前の6歳の時期までの、豊かなアタッチメントの取り組みが実現します。
マタニティを対象にしたプログラム
実際の教室で行われているプログラムの様子です。

顔をほぐすと、心もほぐれてリラックス。首をほぐすと(喉のチャクラが開いて)コミュニケーションがスムーズに

「子宮の結びのポーズ」で、おなかの赤ちゃんと「つながる」

妊婦体験スーツを着用して、妊婦になったつもりで呼吸法。呼吸を感じ、呼吸に向き合うことで、自分に出会う。

「足首回し」や呼吸法で、リラックス&むくみも減少
各回の学習テーマ (レクチャーとワーク)
- 聞く力ワーク
- アタッチメント理論
(前期課程カリキュラム)7
- 発達心理学(前期課程カリキュラム)
- 発達心理学(前期課程カリキュラム)
- ベビーマッサージを観る
- 臨床心理カウンセリング実践
(コフートワーク) - 振り返り
- アイスブレークの活用(自己紹介ワーク)
- アタッチメント・ベビーマッサージ理論
- 休憩
- パパマママッサージ体験
- ベビーマッサージインストラクション
- 教室運営
- 実技試験企画シート説明
- 筆記テスト
- 実技テスト
実際に受講された方々のお声

主婦
20代女性
少人数で交流を深めながら、実践ワークや話し合い、インストラクションなど具体的に学ぶことができました。
少人数で、(講義を)聞くだけでなく、実践、話し合い、インストラクションを通して、とても具体的に学ぶことができました。
実技試験で、は自分やみなさんの良いところやプラスαについて助言をし合い、ほめ合うことでさらに学びが深まったので暖かい雰囲気の中で進めてくださった環境作りがありがたいと感じました。
自分が学んだことを身近な友達や地域の方、必要としてくださる方に広げていけるよう、子育てを通して経験をつんで生かしていきたいと思いました。

児童養護
20代女性
妊娠の経験がないわたしでも「こんなマタニティヨガ教室を開きたい」と具体的なイメージ持つことができました
妊娠の経験もなく、お母さんたちの不安や悩み、動きの大変さを十分に理解して実践できるか不安でしたが、先生と出産経験のある受講生の実際の話を聞きながら授業を受けられ、少しずつイメージがつき、最後には「こんな風にマタニティヨガをやれる教室を開きたい」という気持ちに変わっていきました。
毎日赤ちゃんのことを考えているお母さんにもゆっくりリラックスできる方法を伝えて、少しでもストレスをやわらげてあげられるお手伝いができたらいいなと思いました。
事後推奨科目
この講座の受講後に、さらに活動を広げたり、理解を深めたりするために、下記の講座を推奨します。
助産師
30代女性
自然と暖かな雰囲気ができあがる、講師の先生の環境づくりが素晴らしいと感じました。
ココロとカラダがリラックスできた楽しい2日間でした。
二日間という短い期間で、アタッチメントの必要性や実技を学ぶだけではなく、実践に必要な知識・技術、環境づくり、コミュニケーションの取り方、などなど深い学びをすることが出来ました。
姿勢やポーズにこだわるのではなく、そのポーズの意味や自分自身、赤ちゃんと向き合う姿勢を伝える事が重要だと思いました。
先生の明るさや穏やかさから、自然と生徒みんなも温かい空気間をつくり上げる事が出来、研修の環境づくりも素晴らしいと感じました、こういう空気を作って実践にもつなげていきたいです。
マッサージの手技も手元を映すカメラで正確に見れましたし、いただいた資料も詳しく書かれていましたので、しっかり学ぶことができました。
本当にリラックス(カラダとココロ)できて、楽しい二日間でした。ありがとうございました。