子育てを真剣に考えて実践する会 | アタッチメントアカデミア

子育てを真剣に考えて実践する会

子育てを真剣に考えて実践する会

アタッチメント・ペアレンティングを実践する親の会

子どもが“ちゃんと”育つことは、当たり前のことではありません

これからの日本で、子どもを“ちゃんと”育てるのは、もはや至難の業なのかもしれません。

子育ては、たくさんの愛情をかけて育てれば大丈夫、という簡単な話ではなくなりました。

みんなと同じ価値観で、同じことをしていればよい時代も終わっています。

なんの知識もなく、流れに身を任せていては、子育ては成立しません。

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高度経済成長期に必要とされたのは、“テストでよい点数のとれる人”

戦後からの高度経済成長期をとおして、日本が成長してこられたのは、人口が増え続けてきたからです。

経済学の示すとおり、人口が増えれば、経済は成長します。

消費人口が増え続けるので、作れば作った分だけ売れて、経済は豊かになりました。

そうした社会で求められた能力は、「決められたことを正確に遂行できること」、「いろんなことが、まんべんなく出来ること」、そして「真面目なこと」でした。

それを受けて、学校教育では「多くの科目において、テストで良い点を取る真面目な優等生」が評価されました。

そのような人材を多く育てることが、教育の役割でした。

テストで良い点をとって、一流大学に入り、一流企業に就職すれば、人生は安泰である、という社会的信念のもと、みんなが同じ方向を向いて頑張っていました。

これまで問題児と言われた子どもが評価される時代がくる

こうして経済成長を遂げた日本の人口も2008年をピークに減少に転じ、いまや完全に人口減少のフェーズに突入しました。

総務省統計局によると、2021年の1年間で64万人減少しており、その減少幅は年々大きくなっています。

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この事実が何を意味するかというと、日本社会のルールが変わるということです。

これまでの日本社会において優遇されてきた要素は、無価値になります。

人口減少下では、消費そのものが減ります。

モノを作っても売れません。

価格を安くしても売れません。

放っておいたら経済は衰退します。

そのうえ、これまでの繁栄によって成熟した社会では、モノはあまねく行き渡り、余ってしまっています。

余程おもしろいモノや、これまでになかったモノ、圧倒的に品質が良いモノしか売れません。

このような時代に必要な能力は、「思いもつかないような発想で行動できること」や、「答えのない問題に道筋をつけて、それを実行できること」です。

となりと同じ人材や真面目な優等生は、もはや必要とされません。

むしろ、人と違う発想のもとに唯一無二の行動ができる人材が求められます。

こうした能力は、これまでなら問題児とされてきたような人が得意とする領域です。

これは、予測ではなく、すでに始まっている現実であり、必ず起こる未来です。

※ この話は、先日の理事長ブログで、詳しく書いていますので、興味のある方はそちらもお読みください。
      理事長ブログ「“世界の中のワタシ”を育てる」

子育て・保育・教育は、いまだに過去にしがみついている

一方で、子育てや保育、教育に目をやると、多くの親は、いまだに「テストで良い点をとって、一流大学に入れば、一流企業に就職できる。そうすれば、人生は安泰である」という過去の価値観で、子育てをしています。

幼少期から、いくつも習いごとをさせて、小学校に入ると塾に行かせて、有名私立校に入れることこそが、子どもの幸せだと信じています。

こうした親の多くは、社会の変化に本当は気づいています。

でも、どうしていいかわからないから、ひとまずこれまでの価値に身を置きます。

「みんなと同じ」、「これまでと同じ」は安心です。

「自分も、こうしてうまくやってきた」という親自身の成功体験もあるでしょう。

しかし、それらに囚われていては、これからの日本で「子どもが“ちゃんと”育つ」ことは叶いません。

企業が欲しがる人材像は、すでにシフトしている

ところで、会社員の方は、ご自身が働く会社で、今年どんな新入社員が採用されましたか?

それは、学歴が高い優等生や、なんでもこなせるオールマイティ人材でしょうか?

そういう人もいたかもしれません。

でも、よく見るとその中に、一癖あるけど面白そうな人材や、高い専門分野に特化した人材はいませんでしたか?

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10年先に活躍するのは、明らかに後者です。

経営層が期待をかけるのも後者です。

そうした人材には、破格の年収が支払われます。

実際、ある中堅の商業施設開発会社は、本年度(2023年)の新卒採用で、将来の幹部候補生として採用した2名に初任給50万円を提示しています。

別のスマホアプリ会社は、エンジニア人材を対象に、新卒の初任給で32万円を支給しています。

このように、人材のシフトは、すでに始まっています。

そして、この流れは、止められません。

なぜなら人口減少によって、ルールが変わったからです。

いま起こっている変化は、“子育て”にとっては大歓迎です

社会で求められる価値は、変わりました。

子育ても、保育も、教育も、それに合わせて、これから変わってゆきます。

この変化は、子育てにとっては、むしろ良いことだと、わたしは捉えています。

なぜなら、子育ての本質により近いものが求められるからです。

ボウルビイがアタッチメント理論で伝えてくれた本質は、“これから” の有望な人材を育てる子育てと矛盾しません。

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戦後50年の子育ては、高度経済成長期の日本社会にはマッチしていました。

しかし、子育ての本質からすれば、むしろ間違ったものであったと言わざるを得ません。

それは、近年の心理学や社会学の研究が明らかにしています。

いま注目されている「非認知能力」の提唱者である教育経済学者J・ヘックマンの研究が示したのは、アタッチメント形成を主体とする「非認知能力」が、子どもが将来有能に育ち、幸せな人生をおくるための主要因子だったという事実です。

“これまで”の教育が重視し、親たちが信じてきた知能指数や点数主義に基づく「認知能力」(テストで良い点をとる能力)ではありませんでした。

“非認知能力”の重要性は、保育所保育指針にも“社会情動的スキル”として明記され、近年の教育学では、もはや常識となっています。

教育投資という観点から、子育てを考えなおしませんか?

われわれにとって大事なことは、子どもたちを“これからの社会で活躍できる有能な人材に育てること”です。

その形は、アタッチメントが示すとおり100人100色です。

そこに親の意向や欲目が入る余地はありません。

決めるのも、選ぶのも、子ども自身です。

それが、本来の子育てのあり方です。

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もし、子どもに習いごとをさせているなら、その中で、お子さんが楽しんでいないものは、思い切ってやめさせてください。

出来た時間で、お子さんを自由に遊ばせてあげてください。

そして、浮いた予算は、ご自身の子育ての勉強や研究と実践に使ってください。

J・ヘックマンが指摘したとおり、親が学ぶことこそが、子どもへの教育投資の核です。

子どもにどんな習いごとをさせるよりも、どんな名門校に入れるよりも、親が子育てを学ぶこと、その学びに則した実践をすることに資金を使うことの方が、圧倒的に投資効果が高いことは保証します。

そして、予算配分を見直せば、教育にそれほどお金はかかりません。

みんなと同じ”を脱して、子育てを真剣に考えてみませんか?

「これまでの“あたりまえ”を否定して、“みんなと同じ”をやめて、親自身の頭で考えて子育てをする。」

これは、子育ての本質的なあり方です。

そうすることでしか、子どもを“ちゃんと”育てることはできません。

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たった一人では、心細いかもしれません。

でも、同じ考えに共感した仲間がいたらどうでしょうか?

そこにファシリテーターがいて、互いに話し合ったり、確認したり、方向修正できる場があったらどうでしょうか。

正しい発達の知識、本質的な子育て理論を学べる場があったらどうでしょうか?

理論と実践に照らして、ひとりひとりの子どもの特徴に対応できたらどうでしょうか?

『子育てを真剣に考えて実践する会』を始動します

アタッチメント・ペアレンティングを学び、それを実践する親のための会を始動します。

具体的には、子育てにおける悩みや問題、相談を各々が持ち寄ります。

子どもの成長に合わせて、親の悩みが尽きることはありません。

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子どもの発達のこと、イヤイヤ期、問題行動、習いごと、塾、保育園選び、小・中学校のお受験、反抗期、いじめ、不登校、思春期、高校受験、大学受験、就職・・・すべての節目で、親は試されます。

幼少期ほど親の影響は大きいので責任重大です。

こうした親としての悩みや不安、迷い、葛藤を、私がファシリテーターとしてお聞きして、他のメンバーとともに対話を進めます。

これによって、問題に取り組んだり、その過程で起こるトライ&エラーや方向修正に対応したりします。

また、対話の中ででてきたトピックやキーワードに関連して、知識や事例を紹介したり、アタッチメントぺアレンティングのレクチャーをしたりもします。

ある人の相談は、別の人には経験済みであったり、また別の人にとっては、これからの見通しになったりします。

それぞれ年齢の違う子どもの親同士が集い、対話することで、化学反応が起き、予期せぬ展開や学びが起こります。

こうしたダイナミズムが起きるためにも、決まったカリキュラムのもとに進めるのではなく、その都度メンバーと試行錯誤しながら場を運営します。

子育てを終えた私にとっては、孫育てのようなつもりで臨むプロジェクトです。

ここで関わった子どもたちの成長を見せてもらうことをモチベーションに、一人一人に関わらせていただこうと考えています。

一般社団法人日本アタッチメント育児協会
理事長廣島大三

概要

会費: ¥16,500(税込)/ 月
▽    教育コンサルテーション
頻度 毎月1回
時間 13:00~16:00 (回によって延長する場合がございます)
  • ※ この研究会は、出入り自由としますので、お仕事の状況に合わせてご参加ください。
  • ※ 出席できない回も、事前に質問をおくっていただければ、当日会場で話し合います。
    これを後日、動画でご視聴いただくことができます。
参加方法 ハイブリッド(その都度選べます)
  • アタッチメントアカデミア(東京)での対面
  • オンライン(※録画動画を後日視聴できます)
▽    個別相談
頻度 年1回
時間 90分間
参加方法 ハイブリッド(その都度選べます)
  • アタッチメントアカデミア(東京)での対面
  • オンライン(※録画動画を後日視聴できます)
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