子育てにおいて、本気で教育と向き合う親と教育者の方へ | アタッチメントアカデミア

子育てにおいて、本気で教育と向き合う親と教育者の方へ

子育てにおいて、本気で教育と向き合う親と教育者の方へ

子育てにおいて、本気で教育と向き合う
親と教育者の方へ

子育てが、多くの悩みとストレスを生む現代

“子育てが、多くの悩みとストレスを生む現代

「子育て」はもともと、自然で当たり前の営みでした。しかし今や、子育ては多くの悩みとストレスを生んでいます。“いつのころから”、“なぜ”、そのようなことになってしまったのでしょうか?

その答えは、子育てが「教育」に置き換わるようになったことと、深く関係しています。親の関心事は、“子どもがどう育つか”から、“子どもにどんな教育を与え、どれだけ多く人生のアドバンテージを持たせられるか”に変わりました。

みんなが、教育に同じものを求めている

“みんなが、教育に同じものを求めている

習いごと・塾・スポーツクラブ・お受験・・・親たちは、“パッケージ化された教育”を求めて躍起になります。ピアノに英語、近年はSTEM、さらにアートも加わりました。スポーツでは、スイミングにサッカー、体操・・・さらにお受験をして有名私立大学までエスカレーター、あるいはインターナショナルスクールに入って世界に羽ばたく教育を与える。みんなが同じパッケージを求めて、アドバンテージの取り合いをしています。

こうして「早い時期から、より多くの機会を与えることができれば、それだけ多くのアドバンテージを子どもに与えることができる。子育てとは、そういうものだ。だから子育てには、莫大なお金がかかる。」誰もがそう信じて疑いません。そんな空気が支配しているのが、現代の子育てです。

わたしは、この空気に大きな違和感を抱きます。そもそも、子どもは、性格も、能力も、好き嫌いも、得手不得手も、すべてがひとりひとり違うのに、教育のゴールがみな同じなのは、いかにも不自然です。その前に、みんなが同じものに向かったら、それらは標準化してしまい、そもそもアドバンテージになりません。

親たちが教育に夢見たものは、幻想だったのではないか?

親たちが教育に夢見たものは、幻想だったのではないか?

そこで、こんな疑問が湧いてきます。

  • ・お金をかければかけただけ、多くのアドバンテージを得られるのでしょうか?
  • ・アドバンテージを多く与えれば与えただけ、子どもは幸せになれるのでしょうか?
  • ・親が与えたアドバンテージは、子どもにとって本当にアドバンテージなのでしょうか?

たしかに“Yes”の場合もありますが、多くのケースでは“No”、というのが現実ではないでしょうか?

習い事が、人生を左右する特技になることは、現実ではむしろ稀です。偏差値の高い学校に入れたとしても、一流企業に入れるとは限りません。一流企業に入ったとしても、高い収入が約束される訳ではありません。そもそも、高い収入を得ても、幸せになるとは限りません。それが、今の日本社会の現実です。つまり、全ては幻想だったのです。

育つのは子ども自身、だから教育は子どものもの

育つのは子ども自身、だから教育は子どものもの

「親が、子育てですべきことは、アドバンテージを与えることではない」

恐らくどの親も、そんなことはわかっているのだと思います。でも、ほかに子どもにしてあげられることが思い浮かばない。みんなと同じことをしていれば安心できる。それが本音ではないでしょうか。

親が子育てにおいて、教育を大事にするのは、正しいことです。そうあるべきでしょう。しかし、教育を親が選択し、決定することは、間違いです。それは、“親がアドバンテージだと勝手に思っているもの”を、子どもに押しつけているに過ぎません。わたしが抱く違和感の正体は、ここにあります。

子育てにおいて育つのは、子ども自身です。つまり、教育を選択するのも決定するのも、最終決定権は、子どもにあります。何がアドバンテージになるのかを分かっているのも、子ども本人です。教育において親が出来るのは、選択肢の提示と機会の提供までなのです。

『教育の本来のあるべき姿』で子育てする

“子育てが、多くの悩みとストレスを生む現代

冒頭の言葉に立ち返ると、「子育て」は本来、自然で当たり前の営みでした。「親が、子育てで本当にすべきこと」とは、子どもに対して、自然で当たり前に振舞うこととなるでしょう。自然で当たり前に振舞うとは、子どもの人生に、成長の機会と選択肢を提示しつつ、介入することはなく、決定は子どもに委ねることです。

それができれば、教育がパッケージ化することも、みんなが同じものを求めて群がることもなくなり、教育の本来のあるべき姿が立ち現れます。その結果、子どもひとりひとりの独自の有能性を見出し、育て、それぞれの分野で生産性を発揮し、活躍できる人材を育てる、という本来の教育が機能するようになるのではないでしょうか。

「アタッチメント・アカデミア」は、その『教育の本来のあるべき姿』で子育てをする親や教育者にとっての学び舎であり、コミュニティです。

アタッチメントアカデミア
学長 廣島 大三

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