海外の体験教育には流儀がある

海外の体験教育には流儀がある
「究極の体験教育は、海外にある」

非認知能力が育つ幼児後期(5~6歳)のうちに、一度は海外体験をさせておくことは、非認知能力を劇的に伸ばすだけでなく、その後の“後伸び”のポテンシャルを引き上げる上でも、とても重要かつ影響力の高い子育てイベントです。
ただ子どもを海外旅行に連れて行っただけでも、スゴイ体験となることでしょう。しかし、ここで言う“海外体験”や“体験教育”は、海外旅行とも家族旅行とも全くの別物です。言ってみれば「海外における究極の体験教育」です。つまり、日本国内の移動では得られない、別の国、違う文化、気候、風土における異次元の教育体験です。
海外における不安感や予測不可能性のなかで乗り越えてきた体験は、非認知能力の質を劇的に引き上げてくれます。さらに、ここでの異次元の体験の数々は、子どもの視野を一気にグローバルへと広げてくれます。海外体験とは、そういうもののことを指しています。
一つ目の狙いは、『英語ポジティブ体験』
これは、現地での生活を体験する教育旅行“Educational Tourism”です。ここで重要になるのは、最低1週間以上という期間と、自炊で過ごせる宿泊施設です。お父さん・お母さん・兄弟姉妹の家族全員で行くことを想定していますが、予算や休みの都合で、母子(父子)のみの場合もあるでしょう。それでも成立します。
ここでの大きな狙いの一つに『英語におけるポジティブ体験』があります。英語が通じる東南アジアの国々とは言っても、それはホテルや観光地での話で、生活のなかで聞こえてくる言語は、現地語となります。やはり、英語の本場は、アメリカです。しかし、現在のアメリカ本土は、治安の悪化が想像以上に進んでおり、親子で安心して海外体験ができる環境ではないため、おすすめできません。

そこで提案するのは、同じアメリカのハワイ州オアフ島のワイキキエリアです。ハワイは、治安が安定しており、特にワイキキエリアは、治安が安定しています。そのため近年は、治安が悪化したアメリカ本土からの渡航者が格段に増えており、よりアメリカ色が濃くなっています。当然、生活の中で耳にするのは英語です。逆に、年々日本語は通じにくくなっていますが、これはむしろ歓迎です。安心して親子で『海外くらし体験』ができるうえに、『英語におけるポジティブ体験』もできます。
ハワイには、コンドミニアムというマンションの一室貸しのようなスタイルの宿泊があります。コンドミニアムタイプの宿泊施設は、フルキッチンが備わり、バス・トイレ、リビングルーム・寝室があり、まさに現地の人が暮らすマンションそのものです。この企画では、そうした部屋に宿泊することを想定しています。
また、アクティビティとして、ハワイ島やマウイ島、カウアイ島へのアイランドホッピングも可能です。島によって、体験の特色が違いますので、お子さんの興味に合わせたアクティビティ体験を組んでもよいでしょう。
二つ目の狙いは、海外での暮らしの中で起こる
異次元体験

現地で暮らす人と同様に、スーパーに行って、買い物をします。食材、商品、におい、陳列、会計の仕方など、すべてが違います。日本とは違うアメリカ式のスーパーでの買い物体験は、子どもにとって固有の体験として残ります。スナック菓子や、朝のシリアル、果物などを選ぶのは、子どもにとって身近な存在なので、よい体験となるでしょう。
さらに帰ってそれらを食べたときに、選んだ時の記憶とともに物語が紡がれ、つながりを持った深く豊かな体験として残ります。
食事づくりも同様です。いっしょに選び、いっしょに作り、いっしょに食べれば、選んだ時の記憶、料理した時の記憶、食べたときの記憶がそれぞれ一つの物語として紡がれ、体験に豊かさを与えます。スーパーで耳にしたり話しかけられたりした英語も、物語のエッセンスとなります。
三つ目の狙いは、親子の関係を深めること

朝食を終えたら、いっしょにまわりを散策します。ワイキキ周辺は、公園があり、ビーチがあり、お店があり、歩いていて飽きません。行き交う人たちは、気軽に声をかけてくれます。こうした日本では見られない習慣も体験です。この朝の散歩を日課にします。お子さんが、何に興味をもったのか、ハワイで何がしたいかを、毎朝話し合いましょう。それをもとに、午後の計画を立てます。
昼食が済んだら、朝の散歩で話していたことを実行します。ときには、朝からランチをもって夕方まで出かけても良いと思います。ビーチに行って海遊びかもしれません。バスに乗って自然の中をトレッキングもできます。絶景ポイントを見にいくのも良いでしょう。あるいは、家の中で、一日中過ごす日があっても良いでしょう。何もしないで、おしゃべりするかもしれません。英語のテレビ番組をずっと観るかもしれません。ここで過ごした時間、やったことは、すべて体験となります。
たまには、フードコートやレストランで食事を済ませるのも良い体験です。少し高くついてしまいますが、日本とは違う雰囲気のなかで、違う料理を楽しむことができます。これも、子どもにとっては異次元の体験です。
夕食が済んだあと、早い時間なら、ワイキキの街を歩いても良いでしょう。夜のビーチを散歩してもよいでしょう。21時前なら、ワイキキ周辺は人がたくさんいますし、安全です。コンドミニアム内のプールに行って過ごすこともできます。
あえて、現地の空気を感じる体験も、教育体験です

オアフ島での移動は、レンタカーや観光バスではなく、あえて現地の人の足となっている公共バス(The Bus)を利用します。山歩きや絶景ポイント、ビーチなど、ひととおりすべて行くことができます。車で行くと、子どもは車中で寝てしまって終わりですが、バスだと車窓から街並みを観たり、乗ってくる人を見たり、声をかけられたり、さまざまな体験があります。
海外で家族いっしょに過ごした時間そのものが、
究極の体験となる

1週間ものあいだ、一日中ずっと一緒に時間をともにすることは、日常ではあり得ません。だからこそ、この1週間は、場所だけではなく、状況においても、子どもにとってスペシャルな体験となります。子どもは、幼少期に「さみしい思い」や「不安な思い」と葛藤しながら成長します。これは、多かれ少なかれ、すべての子どもに当てはまることです。
5~6歳の時期に、「いやというほど家族と一緒に過ごした体験」や、「見知らぬ土地で家族がいっしょに居てくれた安心感」は、「さみしさ」を癒し、「不安」を払拭し、「自己肯定感」をより確実なものに再構築することにつながります。この自己肯定感は、非認知スキルの中核をなす要素にほかなりません。それが、海外での体験となれば、より大きな高揚が期待できます。まさにこの時期にしか出来ない、プライスレスな体験となります。だからこそ、親御さんは、この一見なんでもないことの価値を、充分に意識し、理解して過ごすことが重要です。
この1週間は、なんでも子どもと一緒におこなってください。嫌というほど一緒に過ごしてください。そして、できるだけ普段しないこと、行かない場所、やらない時間の使い方を体験のなかに組み入れてください。特殊なものである必要はありません。海外に居るというだけで、何をやっても特殊な状況です。
むしろ、料理や散歩、おしゃべりなど、あたりまえのことの中に、子ども独自の体験が存在します。さらに、やったことのないことに挑戦したとしたら、それは子どもの自信となります。海外体験は、その意味で大きな自信につながるだけでなく、非認知スキルのなかの想像力や問題解決力といった力につながります。
海外体験の拠点となるアコモデーション

フルキッチンが備わり、バス・トイレ、リビングルーム・寝室がある、まさに現地の人が暮らすマンションです。さらに、立地がよく、セキュリティが高い高級コンドミニアムを、ご案内します。ご利用いただけるのは、年間で4組のみのため、会員の方限定でのご提供となります。